オポチュニティーは、過去3週間にわたって周辺の露出した岩石を調べてきた。その中で、分光計を使って岩石の組成を調べたところ、密集した硫黄の存在を発見、さらに酸性の湖や温泉のような環境に見られる鉄ミョウバン石も発見した。
また、「エル・キャピタン」と名づけられた岩石には小さな穴が見られた。これは、塩分濃度の高い海中などで岩石の空洞に塩などのミネラル分の結晶が成長した後、結晶が海中に溶けだしたり侵食によって消え去り、このような穴が残されたものだと考えられる。また、特定の範囲だが直径数ミリメートルの丸い球状の石が無数に存在することも発見されているが、これは融けだした結晶中の物質が、水中でこのような形状になったと考えられる(火山の爆発や隕石の衝突によっても作られた可能性もある)。この他にも、斜層理と呼ばれる水の流れる場所でできる地層構造も見られた。
発見された硝酸塩を含む鉱物や元素、概観の特徴などによって、以前これらの岩石の周りで水が流れていたこと、そして、それらの水はかなり長期間に渡って存在していたことが裏付けられたといってもいいだろう。こうなると、生命が育まれていた可能性はますます高くなってくる。
オポチュニティーは関連探査を続行し、これらの岩石がもともとこの場所にあったもので、塩湖や海の底でミネラル分が沈殿することによって作られたものであるかどうかについてなど調べる予定だ。大量の水が存在したという確固たる証拠をわれわれに示すべく、オポチュニティーの奮闘は今後も続けられる。
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